居木(読み)イギ

デジタル大辞泉 「居木」の意味・読み・例文・類語

い‐ぎ〔ゐ‐〕【居木】

馬具鞍橋くらぼね部分の名。前輪まえわ後輪しずわをつなぐために渡した木で、乗り手が尻を据える所。

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精選版 日本国語大辞典 「居木」の意味・読み・例文・類語

い‐ぎゐ‥【居木・居岐】

  1. 〘 名詞 〙 馬具の部分の名。前輪(まえわ)後輪(しずわ)中間に渡した木で、鞍壺の上、尻(しり)の当たる所。
    1. [初出の実例]「居木の事、何木にて作る共、ねむりの木」(出典:大坪道禅鞍鐙事記(1437))

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世界大百科事典(旧版)内の居木の言及

【鞍】より

…この鞍橋のことを一般に鞍という。木製の鞍橋は二又形の前輪(まえわ)と後輪(しずわ)とを居木(いぎ)でつなぐ。居木は乗り手が腰をすえるところで4枚のものと2枚のものとがあり,方孔を設けて,鞍橋を馬に固定するための腹帯(はるび)と(あぶみ)につながる力革(ちからがわ)を通す。…

※「居木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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