屋端(読み)ヤヅマ

デジタル大辞泉 「屋端」の意味・読み・例文・類語

や‐づま【屋端】

軒先軒端
「見渡せばかぬ―もなかりけり淀野の沼に引ける菖蒲を」〈夫木・二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「屋端」の意味・読み・例文・類語

や‐づま【屋端・屋妻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軒のはし。軒端(のきば)。また、建物の妻。
    1. [初出の実例]「あやめ草 長きためしに 引きなして やづまにかかる ものとのみ よもぎの宿を 打ちはらひ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)岩蔭)
  3. 家。建物。
    1. [初出の実例]「あの屋づまより、女の歌を吟じて」(出典:光悦本謡曲・夕顔(1423頃))

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