山ノ寺村(読み)やまのてらむら

日本歴史地名大系 「山ノ寺村」の解説

山ノ寺村
やまのてらむら

[現在地名]伊万里市東山代町ひがしやましろちよう川内野かわちの

正保絵図に村名がみえ、貞享四年(一六八七)改の郷村帳には「一、川内野村 山ノ寺村 此所ニ先祖四代已来ノ火ヲ不消シテ今ニ至ル民家有」とあり、かわ(川)内野ちの村の内とされている。

村内の日南ひなた郷(小字名としては日南川ひなたごう)の標高四四〇メートルの山頂に橡樟日神を主神とする山祇やまづみ神社がある。初め源直が祀ったというが、のち松浦党の末裔の平戸松浦氏の所領となった際熊野十二所権現が勧請され、現在の鳥居にはこのときの額が懸かっている。源久・直・清と三代の霊を合祀する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android