山内鉄吉(読み)ヤマウチ テツキチ

20世紀日本人名事典 「山内鉄吉」の解説

山内 鉄吉
ヤマウチ テツキチ

大正・昭和期の労働運動家



生年
明治31(1898)年1月15日

没年
昭和7(1932)年3月29日

出生地
愛媛県新居郡金子村新田(現・新居浜市)

学歴〔年〕
高等小学校卒

経歴
住友別子鉱業所の旋盤工見習いを経て、3年後大阪に移り小野造船所などに勤務。大正9年の三原造船所争議で解雇され、10年住友製鋼所に移り、同年機械工労働組合を設立して友愛会参加。以後労働組合運動を続け、11年総同盟前衛隊執行委員となる。12年日本プロフィンテルン日本支部に参加し、また大阪機械労働組合鉄心支部を創立。以後多くの労働争議を指導。総同盟大阪連合会会長としては、左派排除につとめた。昭和3年ILO第11回総会に労働者代表顧問として出席。4年大阪市議となり、5年全国民衆党中央執行委員、6年大阪府議となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山内鉄吉」の解説

山内鉄吉 やまうち-てつきち

1898-1932 大正-昭和時代前期の労働運動家。
明治31年1月15日生まれ。住友製鋼所にはいり,友愛会大阪機械労働組合の結成に参加。総同盟大阪連合会の反幹部派として左派勢力を除名する。昭和4年大阪連合会会長となるが,同年除名され,のち全労大阪連合会主事,大阪府会議員をつとめた。昭和7年3月29日死去。35歳。愛媛県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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