山地古墳(読み)やまじこふん

日本歴史地名大系 「山地古墳」の解説

山地古墳
やまじこふん

[現在地名]出雲市神西沖町 山地山

神西じんざい湖東岸の低丘陵上にあった古墳。昭和五九年(一九八四)採土工事予定地で発見され、同年と翌年に出雲市教育委員会が事前調査した。墳丘は直径二四メートル前後のやや不整形な円墳で、葺石をもつ。墳頂に三つの埋葬施設があり、中心の第一主体は組合せ式の木棺を土壙内に据えたもので、一短辺に小礫を詰めた排水施設をもつ。副葬品として筒形銅器一・製二神二獣鏡一・碧玉製管玉一七・不明鉄製品一があり、筒形銅器の中には碧玉の小礫が入っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android