( 1 )古くは①のように専ら薬用の朝鮮人参を指していた。野菜としての②の、日本伝来は「多識編」(一六三一)に記載されているところから、一六〇〇年頃かと思われる。
( 2 )「多識編‐三」には「胡蘿蔔 今案世利仁牟志牟」とあり、当初はその葉がセリに似ているところからセリニンジンと呼ばれたことがわかる。
( 3 )セリニンジンが一般化すると、こちらが単に人参と呼ばれるようになり、薬用人参の方は「高麗人参」「朝鮮人参」等の名称が与えられた。
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…ある生薬の薬効が配合される相手の生薬の性質によってまったく変わることがあるのもこのためである。 現代薬学の立場からも漢方の配合原理について研究されており,薬用人参(にんじん)などサポニン含有生薬が他の生薬の有効成分の吸収を著しく促進すること,苦味の強い黄連の成分が甘草の成分と分子化合物を形成して苦味を消失することなど,製剤学的合理性が証明されている。また,薬効面でも,実験胃潰瘍に対する三黄瀉心湯(さんおうしやしんとう)の作用が黄連を主薬として,他の成分がこれを助けていること,芍薬甘草湯の筋緊張緩和作用が,芍薬と甘草の緊密な薬理学的協力作用によっていることなど,配合理論の合理性の一面が解明されている。…
…根を薬用とすることで著名なウコギ科の多年草。ヤクヨウニンジン(薬用人参)とも呼ばれ,江戸幕府の薬園に栽培したのでオタネニンジン(御種人参)ともいう。また単にニンジンともいうが,野菜のニンジン(人参)とはまったく別種である。…
…日本では通常,薬用植物の栽培はコスト高で経済的に採算の合わないものが多いようである。そのなかで生薬として高価な人参(オタネニンジン)は栽培しても採算がとれている。しかし多くの生薬は中国からの輸入品が安価なため栽培が成り立たない。…
※「人参」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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