日本歴史地名大系 「山村廃寺」の解説 山村廃寺やまむらはいじ 奈良県:奈良市都南地区山村山村廃寺[現在地名]奈良市山町山町の東、ドドコロ池の西の狭隘な谷間にあった寺。自然の地形を利用し、不規則な方位で金堂・円堂・塔と考えられる遺構が残る。金堂は礎石の抜取跡から桁行五間・梁行四間の建物で、その北東に配置される円堂は礎石の跡から八角円堂と推定されている。塔跡は円堂の東にあり、周囲を瓦で化粧した基壇の一辺は約八・四メートル、その中央に心礎と四天柱の抜取穴がある。出土遺物は古瓦のほか国の重要文化財に指定されている凝灰岩製の相輪(九輪と擦管)の残欠と金銅製の風鐸などがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by