金堂(読み)こんどう

百科事典マイペディアの解説

金堂【こんどう】

仏教寺院(伽藍(がらん))を形成する中心的建造物で,その寺院の本尊を安置してある仏殿。インドでは香堂と呼ばれる。中国,日本では内部を金色に塗るのでこの名がある。平安時代以降は本堂とも呼ばれた。飛鳥(あすか)時代の法隆寺(西院),奈良時代の唐招提寺,平安時代の当麻寺醍醐寺の各金堂は代表的遺構である。→伽藍配置
→関連項目飛鳥寺式伽藍配置大官大寺

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

防府市歴史用語集の解説

金堂

 お寺の中の本尊[ほんぞん]を納める建物です。お寺の中では一番重要な建物になります。基本的には1つの寺に1つの金堂が置かれます。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こんどう【金堂】

古代仏教伽藍の本尊を安置する主要堂で,後世の本堂にあたる。仏殿ともいわれ,中国,朝鮮では大雄宝殿などとも呼ぶ。金堂の呼名は百済,新羅にあり(《三国遺事》),金人(本尊仏)の堂という表現から生まれたらしい。初期には伽藍の中心部,塔の北に接して置かれた。ふつう金堂は1棟だが,飛鳥寺では塔の3方にあり,川原寺では中金堂のほかに回廊内にも西金堂があった。平城京の興福寺では中金堂院のほかに東金堂院,西金堂院が置かれるなど,複数の金堂をもつ寺もあった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

こんどう【金堂】

寺院で、本尊を安置する仏殿。伽藍配置の中心。本堂。堂内を金色に装飾したことから、あるいは仏を金人ということからこの名があるという。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金堂
こんどう

七堂伽藍(がらん)の中心となる堂舎で、本尊仏を安置してある堂をいう。一般にいわれる本堂や仏殿に相当する。堂内が金色に塗装された堂という意味ではなく、金色(こんじき)の仏像を安置したので名づけられたのであろう。代表的な金堂には、法隆寺(飛鳥(あすか)時代)、唐招提寺(とうしょうだいじ)(奈良時代)、室生寺(むろうじ)(平安時代)、醍醐寺(だいごじ)(鎌倉時代)、興福寺(こうふくじ)(室町時代)、教王護国寺(東寺、桃山時代)などのものがある。[阿部慈園]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グランピング

「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を掛け合わせた造語で、ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で快適に過ごすキャンプのこと。従来型のキャンプとは一線を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

金堂の関連情報