山村 楽正(読み)ヤマムラ ラクショウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山村 楽正」の解説

山村 楽正
ヤマムラ ラクショウ


職業
日本舞踊家(山村流)

専門
上方舞

本名
子守 タミ(コモリ タミ)

別名
芸名(長唄)=杵屋 八十七,芸名(一中節)=宇治 らく

生年月日
大正12年 9月1日

出生地
大阪府 大阪市

学歴
精華小〔昭和11年〕卒

経歴
3歳で山村流宗家の門を叩き、3代目宗家・初代山村若に師事。ついで山村らく(蝦らく)、2代目山村若についた。また、義太夫を竹本栄太夫に、地歌を谷田光子に学ぶ。14歳で名取となり、山村楽正の名を許された。品の良さの中に色気がにじむ舞で高い評価を得、地歌「葵の上」や「鉄輪」などの大曲で新境地を開き、平成3年「芦刈」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。また、一中節の「石和川」、大和楽の「鐘」「河」といったユニークな意欲作を生み出した。一方、昭和48年から毎日放送「素人名人会」のレギュラー審査員を務め、人気を博した。

受賞
芸術選奨文部大臣賞(第41回)〔平成3年〕「芦刈」 紫綬褒章〔平成5年〕,勲四等宝冠章〔平成11年〕 大阪文化祭賞「葵の上」,大阪市民文化功労賞「三国一」,舞踊芸術賞〔平成15年〕,舞踊批評家協会賞(第36回)〔平成17年〕

没年月日
平成20年 12月11日 (2008年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報