山田宗有(読み)ヤマダ ソウユウ

20世紀日本人名事典 「山田宗有」の解説

山田 宗有
ヤマダ ソウユウ

大正・昭和期の茶道家,実業家 宗徧流家元(8代目)。



生年
慶応2年8月(1866年)

没年
昭和32(1957)年2月13日

出生地
上野国(群馬県)

本名
山田 寅次郎(ヤマダ トラジロウ)

旧姓(旧名)
中村

別名
号=希斎,外学

学歴〔年〕
横浜英和学校

経歴
沼田藩士中村莞爾の二男として生まれ、のち茶道・宗徧(そうへん)流7代家元・山田宗寿の養子となる。明治23年紀州沖でトルコ軍艦が沈没し、その乗員のために義捐金を集めて25年トルコへ渡り、その後18年間トルコにあって中近東諸国と日本との交流に先鞭をつけた。帰国後は貿易業務や、三島製紙などの会社役員につき、実業界で活躍。また茶道界に復帰して大正12年8代家元を襲名、本部を東京より大阪に移した。昭和3年機関誌「知音」を発行。19年宗徧流明道会を結成し会長となる。著書に「山田宗徧伝」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山田宗有」の解説

山田宗有 やまだ-そうゆう

1866-1957 大正-昭和時代の茶道家。
慶応2年8月生まれ。山田宗徧の父。宗徧流山田家の養子となり,養母の7代家元山田宗寿(そうじゅ)にまなぶ。大正12年8代をつぎ,機関誌「知音」を発刊。昭和19年宗徧流明道会を結成した。昭和32年2月13日死去。90歳。上野(こうずけ)(群馬県)出身。横浜英和学校卒。旧姓は中村。本名は寅次郎。著作に「山田宗徧伝」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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