山田白金(読み)やまだのしろがね

改訂新版 世界大百科事典 「山田白金」の意味・わかりやすい解説

山田白金 (やまだのしろがね)

奈良時代の法律家。生没年不詳。銀とも書く。758年(天平宝字2)7月外従五位下に叙され,761年10月明法博士のまま主計助を兼任し,763年4月河内介に転出している。826年(天長3)10月の《令義解》の撰定を指示する官符の中に,従五位下山田白金が博士大和(倭)長岡らと養老律令修定の事業に加わったことが見えている。また858年(天安2)6月に死去した大学助山田春城の伝記の中に,曾祖父白金は明法博士で,律令の義について通じないところはなく,後に法律をいうものは,その学説を准的としたと記されている。《続日本紀》で養老律令の撰者とされる百済人成との同一人物説がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android