山蝉(読み)やまぜみ

精選版 日本国語大辞典 「山蝉」の意味・読み・例文・類語

やま‐ぜみ【山蝉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「やませみ」とも )
  2. 山にいる蝉。山で鳴く蝉。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「山蝉の塔ゆり立るあつさ哉」(出典:雑俳・折句大全(1803))
  3. 昆虫くまぜみ(熊蝉)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

さん‐せん【山蝉】

  1. 〘 名詞 〙 山中で鳴いている蝉(せみ)
    1. [初出の実例]「嫋々たる秋の風に 山蝉鳴いて宮樹紅なり〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔沈佺期‐游少林寺詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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