山賀遺跡(読み)やまがいせき

日本歴史地名大系 「山賀遺跡」の解説

山賀遺跡
やまがいせき

[現在地名]八尾市新家町、東大阪市若江西新町

新家しんけ町から若江西新わかえにししん町に及ぶ南北約一キロ、東西数百メートルの大規模な遺跡で、現地表下四・三メートルでは縄文晩期の土器や人とシカ足跡も検出されている。遺跡の中心となるのは弥生前期中期のもので、南端北端では前期および中期の水田跡が検出されており、中央部では前期の掘立柱建物、倉庫跡や溝、中期初頭の方形周溝墓、中期後半の掘立柱建物などが検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

知恵蔵 「山賀遺跡」の解説

山賀(やまが)遺跡

カスタネットのような珍しい形をした紀元前1〜同2世紀(弥生時代中期)以前の木製品が2005年12月に見つかった大阪府八尾市の遺跡。直径約5cmで両面流水文などを彫り、漆仕上げ。上端につるすための穴、下部切り込み内側複数の穴があり、羽根飾りなどを取り付けたらしい。装飾品とみられる。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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