コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

方形周溝墓 ほうけいしゅうこうぼ

5件 の用語解説(方形周溝墓の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

方形周溝墓
ほうけいしゅうこうぼ

幅1~2m,深さ 1m前後の溝を埋葬部分の周囲に方形にめぐらした墓。弥生時代から古墳時代前期にわたり,東北地方から九州まで分布する。中央部にわずかな盛り土があるものもある。大きさは1辺が 20mぐらいから5~6mぐらいのものまであるが,普通は 10m内外。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ほうけいしゅうこう‐ぼ〔ハウケイシウコウ‐〕【方形周溝墓】

周囲に方形の溝をめぐらせた盛り土の墓。日本では1辺10メートル前後のものが多い。弥生時代、数人から二十数人を葬った家族墓と、一人だけを葬ったものとがある。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ほうけいしゅうこうぼ【方形周溝墓】

低い方形の墳丘の周囲に浅い溝をめぐらせた墓。弥生時代を中心に発達した。方形区画は1辺5~15mの正方形ないし長方形で,幅1m内外の溝を掘削した排土その他を内側に積んで低い墳丘を築いたが,後世の削平により墳丘を残さないものが多い。削平を免れた大阪府瓜生堂遺跡例では,盛土の高さは約1mあった。方形区画内にふつう1体から数体の埋葬を行うが,1基に十数体の例もある。埋葬様式は木棺を中心に土器棺,土壙墓を伴う。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ほうけいしゅうこうぼ【方形周溝墓】

弥生時代から古墳時代初期にかけて行われた墓。浅い溝を方形にめぐらして墓域を区画し、内側の平坦面に土壙どこうを設け埋葬するもの。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

方形周溝墓
ほうけいしゅうこうぼ

方形や長方形に墓の周囲を溝で区画し、その内部や溝中に埋葬をする家族(小集団)墓の一形式。弥生(やよい)時代前期末から古墳時代前期に、主として近畿地方以東で盛行した。墓域は、数基あるいはそれが数群で形成され、連結や規則的な配置を示すものが多い。墓の造営では、溝による平面区画に重点が置かれ、高さ1メートル前後の盛り土をもつものもあるが、墳丘構築を重視するのは後出的なものである。平面形態は、四隅の何か所か溝の一部を掘り残すことで、各種のバラエティーに富む。円形や前方後方状のものも含め、時期的、地域的な傾向をもつ墓域と、複数の形態が同一墓域を構成することもある。埋葬施設は、木棺直葬や土壙(どこう)を設け、壺棺(つぼかん)や甕棺(かめかん)も一部で小児用として使用する。副葬品は、大部分からは発見されないが、少数から玉類、鉄・銅製品が出土する。土器は、破砕(はさい)された葬送儀礼用や、穿孔(せんこう)(焼成前または後に施す)や一部を打ち欠いて儀器化した供献(くけん)用が出土する。
 方形周溝墓は、弥生時代前期末に近畿地方で発生して伊勢(いせ)湾岸へ及び、中期以降に急速に東方へ伝播(でんぱ)するが、西方への波及は少ない。しかし古墳時代前期には、東北地方から南九州地方までの汎(はん)日本的分布を示す。
 類似の墓制に方形台状墓があり、丘陵上で溝による区画よりも、地形整形で立体的に構築するものである。弥生時代前期に発生し、中期以降に中国地方を中心に盛行する。[鈴木敏弘]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の方形周溝墓の言及

【墳墓】より

…素掘りの長方形の穴に板石数枚で蓋をした〈石蓋土壙〉も九州北部を中心に,前期から長い期間つくられる。 九州北部,近畿地方では前期から大きな板を組み合わせた木棺が用いられ,近畿地方ではこの風習は後述する方形周溝墓の主体に用いられて中期まで行われる。近畿地方で前期からつくられる方形周溝墓は,平面方形ないし長方形(1辺10m内外)の盛土(高さ1m前後)の周囲に溝をめぐらし,盛土上に木棺墓,土壙墓,壺棺墓などを設けたものであって,東海地方で中期,関東地方で中期末,九州では古墳時代初期につくられる。…

【弥生文化】より

…なお西北九州から北部九州にかけては,弥生時代前半に石を組んで墓の標識とする支石墓が発達した。東九州(宮崎県)では,弥生時代の終り近くに後述する方形周溝墓が出現した。これは古墳時代に福岡・熊本県下に及んでいる。…

※「方形周溝墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

方形周溝墓の関連キーワード双方中円墳城府総堀坊城瑞垣巡らす楯築墳丘墓周濠

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

方形周溝墓の関連情報