山須村(読み)やますむら

日本歴史地名大系 「山須村」の解説

山須村
やますむら

[現在地名]北野町赤司あかじ

陣屋じんや川下流左岸に位置し、南・東は赤司村に接する。古くは矢益・弥益とも書く。地名は山須太郎左衛門により開発されたことに由来するという(「赤司八幡宮縁起由緒書」宮崎家蔵)。建仁元年(一二〇一)山本やまもと西郷弥益二町などに高良こうら(現久留米市)阿志岐あしき宮の造営役が賦課されている(高良宮造営田数注文)。応永一九年(一四一二)幕府は「河北郷内安永名、同郷内弥益名」を赤司土佐入道性淳に安堵している(同年一一月一二日「室町幕府管領施行状」草野文書/久留米市史7 資料編古代・中世)。永正六年(一五〇九)大友義長により「矢益」一二町などが草野興秀に宛行われている(同年正月二四日「草野興秀知行目録案」同上)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android