北野町(読み)きたのまち

日本歴史地名大系 「北野町」の解説

北野町
きたのまち

面積:二〇・四九平方キロ

筑後川中流域の右岸に位置し、三井郡の南半を占める。北から東にかけて同郡大刀洗たちあらい町、東は浮羽うきは田主丸たぬしまる町、南は筑後川を挟んで久留米市、西は同市および小郡市に接する。町域全体が標高八―一〇メートルのきわめて平坦な沖積平野で、中央部を陣屋じんや川、西辺を大刀洗川が南北に貫流し、筑後川に合流する。西寄りを主要地方道久留米―筑紫野ちくしの線が南北に、同久留米―浮羽線が中央部を東西に通る。律令制下では当町は御井みい郡に属し、「和名抄」に記す大城おおき郷・弓削ゆげ郷が町域に比定される。条里制の遺称地と考えられる数詞坪地名が各地に残る。中世には当町域は北野社領河北かわきた庄と奈良西大寺領竹野新たかのしん庄河北郷に属し、北野氏・赤司氏・草野氏などが勢力を伸張していった。戦国期、町域一帯はおおむね国人草野氏が支配した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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