日本歴史地名大系 「岐宿村」の解説
岐宿村
きしくむら
現岐宿町域の北部東側に位置する。北は東シナ海に臨み、北西方に
江戸時代は福江藩領で、岐宿掛の代官所が当地に置かれた。岐宿の村名は河務村などの諸村を含む総称として扱われる場合がある。慶長国絵図に「岐宿」とみえ、高一千五九八石余。万治二年(一六五九)の惣高積之帳に岐宿領とあり、正保国絵図の高一千四五石余、今高一千五九六石余と記される。また岐宿領のうちとして「岐宿地下村」とみえ、正保国絵図の高五三〇石余、今高は六九九石余。万治年間とされる五島一円惣高帳では岐宿村として高六九九石余、うち蔵入地二八二石余・給地二〇五石余・寺社領六六石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報