岐阜奉行所跡(読み)ぎふぶぎようしよあと

日本歴史地名大系 「岐阜奉行所跡」の解説

岐阜奉行所跡
ぎふぶぎようしよあと

[現在地名]岐阜市新桜町・末広町

元禄八年(一六九五)尾張藩によって設置された。承応町絵図にみえる北御殿所・南御殿所の地にあたり、岐阜山下(尾張藩留山)地域内であった。享保年間(一七一六―三六)の成立と推定される町絵図(徳川林政史研究所蔵)には御役所とみえ、米屋こめや町から東に延びる奉行所に至る道が描かれる。東西六〇間・南北一二〇間余の敷地に堀をめぐらし、稲荷いなり山山麓には御朱印蔵を置き、東照宮を祀った。敷地内には池二つと、長さ二町・幅八間の馬場があり、敷地に南接して誓願せいがん寺・法円ほうえん寺などが位置する(「岐阜奉行所見取図」岐阜米屋町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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