岡田地区（読み）おかだちく

日本歴史地名大系

岡田地区
おかだちく

• 長野県：松本市
• 岡田地区

松本市の北に続き、地勢は南に傾き、西に松本城山続きの丘陵、北に刈谷原（かりやはら）峠・稲倉（ひなぐら）峠などを経て東筑摩郡四賀（しが）村と境し、東は女鳥羽（めとば）川が南に向かって流れる。

近世の松本藩領岡田組に属した村々のうち、松岡（まつおか）・岡田町・伊深（いぶか）・下岡田（しもおかだ）の地域で、明治八―一五年（一八七五―八二）これに現松本市本郷の原（はら）・洞（ほら）・水汲（みずくま）・浅間（あさま）・横田（よこた）・大（おお）村・稲倉・惣社（そうざ）・三才山（みさやま）の九村を入れ岡本（おかもと）村と称した。「東筑摩郡村誌」によると、「幅員東西二里二十町三十間、南北一里十五町（中略）地味其色赭其質悪（赤粘土地帯のこと）（中略）亦水利不便ニシテ時々旱ニ苦シム」とある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」