岩内神社(読み)いわないじんじや

日本歴史地名大系 「岩内神社」の解説

岩内神社
いわないじんじや

[現在地名]岩内郡岩内町字宮園

岩内市街地の南東部に鎮座。旧県社。祭神は応神天皇・市岐島比売神ならびに保食神。神仏分離以前は八幡宮を相殿にもつ運上屋元の弁天社として、イワナイ場所全体の海上安全・漁業円満などの祈願所であった。弁天社の創建は寛政年間(一七八九―一八〇一)請負人熊野屋が稲生いなお崎に祠を設けて勧請したものが嚆矢という(明治神社誌料)。一八三七年(天保八年)社殿はオモナイ(御鉾内、現市街地中央通)に遷座した(岩内町史)。八幡宮の創建は六二年(文久二年)六月茂辺地もへじ(現上磯町)矢不来やふらい天満宮祠官池田典膳が箱館奉行所に出願、即日許されて実現した(「岩内神社起源調書上」北海道大学附属図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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