岩原横穴群(読み)いわばるよこあなぐん

日本歴史地名大系 「岩原横穴群」の解説

岩原横穴群
いわばるよこあなぐん

[現在地名]鹿央町岩原

岩原台地の西北端に位置し、大小いくつもの深い谷が形成する絶壁に掘られた一三〇基以上の横穴からなる。軟質の凝灰岩に構築されているために崩壊埋没しているものも多く、正確な数は不明である。一六号横穴内部の正面死床の障壁は、ゴンドラ形の舟縁をかたどっており、その右寄りの位置に直径約一四センチ・高さ一五センチの櫓べそ(櫓を受ける突起)二個が刻まれている。横穴の正面の死床を舟状に形づくっている例はほかでも時折見かけるが、はっきりとした櫓べそを設けているのは珍しく、古代の舟葬思想の存在を裏付ける資料として重要である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 風化 浮彫 突起

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む