岩室廃寺(読み)いわむろはいじ

日本歴史地名大系 「岩室廃寺」の解説

岩室廃寺
いわむろはいじ

[現在地名]豊岡村岩室

敷地しきじ川上流の獅子ししはな公園内の大岩壁の上、標高一八〇メートル前後の丘陵上にある寺跡。昭和六一年(一九八六)部分的な調査が行われ、礎石と基壇の一部がみつかったが、本格的調査はまだない。公園内には御堂跡と通称される礎石建物跡のほか、平安時代後期頃の傷みのひどい木彫仏を祀る観音堂周辺の礎石群、灯明台伝承をもち必礎の残る塔跡、礫の散乱する中世墳墓群などが確認される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android