岩屋権現(読み)いわやごんげん

日本歴史地名大系 「岩屋権現」の解説

岩屋権現
いわやごんげん

[現在地名]宝珠山村宝珠山

大肥おおひ川西岸の岩山に鎮座する。現在は岩屋神社と号し、祭神は伊弉冊尊・伊弉諾尊・天忍穂耳尊。宝珠山の地名は社蔵の宝珠石の奇岩に由来する。「続風土記附録」によると徳治年間(一三〇六―〇八)年紀をもつ棟札があり、鰐口に宝徳四年(一四五二)の施入銘がみえる。社蔵の宋版大般若経奥書には応永三〇年(一四二三)一二月一三日の施入銘がある。古くは六坊があったという(続風土記)。天正八年(一五八〇)大友宗麟の彦山焼打ちにより焼亡したと伝える。慶長一一年(一六〇六)福岡藩士中間六郎右衛門統種が再興

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩屋権現の言及

【方城[町]】より

…定禅(じようぜん)寺には樹齢500年というフジの老木があり,藤寺ともよばれ,花期には訪れる人が多い。また福智山山麓の岩屋権現には大岩に刻まれた梵字曼陀羅がある。【松橋 公治】。…

※「岩屋権現」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android