岩座(読み)イワクラ

デジタル大辞泉 「岩座」の意味・読み・例文・類語

いわ‐くら〔いは‐〕【岩座/×座】

《「いわ」は堅固な意》神の御座所。いわさか。
「天の―を離れ、天の八重多那雲を押し分けて」〈・上〉

いわ‐ざ〔いは‐〕【岩座】

岩をかたどった、仏像を安置する台座明王天部像に用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「岩座」の意味・読み・例文・類語

いわ‐ざいは‥【岩座】

  1. 岩座〈興福寺天灯鬼部分〉
    岩座〈興福寺天灯鬼部分〉
  2. 〘 名詞 〙 仏像の台座で、岩の形をしているもの。また、御幣立ての台をもいう。がんざ。
    1. [初出の実例]「私先祖是をつくり申候証拠には則岩座のうちに書付残し候」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)一)

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世界大百科事典(旧版)内の岩座の言及

【台座】より

…また蓮の葉を象った台座を荷葉座(かしようざ)といい,主として天部像などに用いられる。(3)岩座(いわざ) これは岩石の形に造った台座で,朽木を岩に見立てて用いることもあり,朽木座の称もある。岩座の系統に属するものに洲浜座や瑟瑟座(しつしつざ)がある。…

※「岩座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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