岩戸亀尾城跡(読み)いわどかめのおじようあと

日本歴史地名大系 「岩戸亀尾城跡」の解説

岩戸亀尾城跡
いわどかめのおじようあと

[現在地名]那珂川町市ノ瀬

いちノ岳近くに築かれていた中世の城。史料上では岩門城ともみえ、「続風土記」には亀ノ尾城と記される。室町時代中期には岩門の一部は九州探題渋川氏の手にあった。しかし応仁文明(一四六七―八七)頃探題渋川教直はその居城を失ったらしい(六月二八日「野辺盛仁申状」野辺文書/宮崎県史 史料編中世二)。長享元年(一四八七)一二月一〇日には教直の実子刀禰王丸を擁立するために、当時の探題万寿丸が家臣らによって「岩門亀尾城」で殺害されたという(「歴代鎮西要略」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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