最新 地学事典 「岩木火山」の解説
いわきかざん
岩木火山
Iwaki volcano
青森県南西部,津軽平野西縁に位置する成層火山(標高1,625m)。西部では舞戸層など中新統および鳴沢層など鮮新統を,東部では更新統黄金山層などを覆う。単純な円錐形の見かけを呈するが,複数の成層火山錐と山頂部の溶岩ドームからなる。東斜面の赤倉沢などでは山体内に不整合が認められ,現山体形成前の古期山体の存在とその崩壊が示唆される。それによると考えられる岩屑なだれ堆積物は北東の十腰内付近に分布。正確な活動開始年代は不明。15世紀以来1863年まで十数回の有史活動記録があるが,いずれも水蒸気爆発。岩石はオージャイトハイパーシン安山岩が大半を占め,一部にかんらん石を含む玄武岩質安山岩,山頂部の溶岩ドームにはかんらん石輝石角閃石デイサイトがみられる。
執筆者:佐々木 実
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

