岩栓(読み)がんせん(その他表記)bysmalith

岩石学辞典 「岩栓」の解説

岩栓

貫入岩体が断層で周囲と境されて円筒状あるいは岩栓状の形態となったもの[Iddings : 1898].貫入した岩体底部は周囲の地質と整合的であるが側面が断層となり,餅盤ができる途中で中央部が切断され上方に持ち上げられたものである.ギリシャ語のbyssosは下からという意味

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩栓の言及

【火山岩頸】より

…中心噴火で生じた火山(成層火山,砕屑丘(さいせつきゆう)など)の火道を満たしていた溶岩や火山砕屑岩が,その周囲の火山体が浸食されて露出した岩塔をいう。岩栓ともいう。火道を満たしていた最後の噴火時の溶岩や火山砕屑物は後火山活動期に噴出する火山ガスに含まれるケイ化物の付着によって著しく固化し,周囲の火山体を構成する物質よりも浸食に対する抵抗性が大きくなる。…

※「岩栓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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