岩沼村
いわぬまむら
[現在地名]長生村岩沼
宮成村の西に位置する。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高一五三石。慶長六年(一六〇一)大多喜城(現大多喜町)城主本多忠勝の所領が拝領一〇万石より三七〇石ほど不足であることがわかり、この分を岩沼村付近の野方開発と九十九里浜の浜方の塩場に塩高として高入れすることで調整し、塩納の土地としたが(宝暦八年「岩沼村元古年来記」長生村史)、当村分は高入れ高が最も大きかったため、この高入れ分を岩沼高と称した(天保一一年「製塩明細書上」一松郷組合所蔵文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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