岩神渡(読み)いわがみわたし

日本歴史地名大系 「岩神渡」の解説

岩神渡
いわがみわたし

近世、十日市とおかいち町と馬洗ばせん川を隔てた対岸五日市いつかいち町の松原まつばら河原との川船渡をいう。三次町の「国郡志下調書出帳」は岩神の地名について「一説ニハ此大廻リ岩石ニテ覆ヒ屏風有様一偏ニ大壁岩ト申候由、夫ヨリ岩壁ト申候」とあり、この岩壁に祀ってあった小祠洪水で流失したのちへ三次郡の「川立村岩神ト申候処ヨリ、此節之弁才天御本像ヲ御勧請仕、夫ヨリ改メテ岩神ト申伝候」とある。正徳五年(一七一五)以前に作成された芸備諸郡駅所市町絵図(浅野長愛氏所蔵)所収の十日市町絵図にすでに「岩神渡」とあり、明治一六年(一八八三)出版の「備後の魁」にも「岩神橋」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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