岩鼻村(読み)いわはなむら

日本歴史地名大系 「岩鼻村」の解説

岩鼻村
いわはなむら

[現在地名]高崎市岩鼻町

東流するからす川の左岸崖上と、東南流する井野いの川の最下流右岸を占める。両川が村内東南端で合流し、北は綿貫わたぬき村、東は井野川を挟んで八幡原やはたばら村、南は烏川を挟んで緑野みどの中島なかじま立石たついし(現藤岡市)二村。烏川べりを中山道が通り、江戸へ向かってはここから烏川を渡って緑野郡へ入った。「上毛古墳綜覧」には竜宮りゆうぐう天神てんじん塚合つかあい延養寺えんようじに計九基の円墳が載る。年未詳四月一〇日付武田信玄条書(大沢二朗氏所蔵文書)に「岩鼻之執出可破却哉否儀、畢竟可依耕作之有無之事」とみえ、武田氏の取出(砦)の存在が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android