岸岳古窯跡(読み)きしだけこようあと

日本歴史地名大系 「岸岳古窯跡」の解説

岸岳古窯跡
きしだけこようあと

[現在地名]北波多村大字稗田字帆柱

岸岳の西山麓、標高六〇メートル余りの所に築成されている中世後期の築窯と推定される古窯跡群。早くから知られていた遺跡で、昭和三一年(一九五六)発掘調査が実施された(「岸岳古窯の発掘記」新郷土・昭和三一年五月号)。この古窯跡群のうち飯洞甕上窯はんどうがめうえがま跡・飯洞甕下窯跡・帆柱ほばしら窯跡が岸岳古窯跡として佐賀県史跡に指定された。

最も保存状態がよいのは、飯洞甕下窯で、全長一九・四メートル、八室からなる割竹式の登窯であって、他の二窯もほぼ同様の構造と大きさである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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