峠を越す(読み)トウゲヲコス

デジタル大辞泉 「峠を越す」の意味・読み・例文・類語

とうげ・す

物事絶頂の時が過ぎる。危ぶまれた時期を過ぎる。「暑さも―・した」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「峠を越す」の意味・読み・例文・類語

とうげ【峠】 を=越(こ)す[=越(こ)える]

  1. 最高の境地に到達する。
    1. [初出の実例]「いかにも此躰を心得る事は、骨法ある人の、境に入り、たうけを越えて後あるべき事也」(出典:無名抄(1211頃))
  2. 勢いのもっとも盛んな時期を過ぎて、衰えはじめる。また、もっとも重要な時期を過ぎて、先の見通しがきくようになる。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
    1. [初出の実例]「戦ひは最早絶頂(トウゲ)を越(コ)した」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆)

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