島山八幡宮(読み)しまやまはちまんぐう

日本歴史地名大系 「島山八幡宮」の解説

島山八幡宮
しまやまはちまんぐう

[現在地名]美都町都茂

都茂つも川上流左岸、都茂郷集落東側にある。旧郷社で、法人名は八幡宮。祭神は誉田別命・比女大神・息長足姫命。伝説によるともとは南方みやたに(現在無住)に鎮座していたが、万寿年間(一〇二四―二八)の大洪水で流された際止まった所が現在地であったといい、流出時に島状を呈していたことから島山八幡宮と名付けられたと伝える。元仁元年(一二二四)八月五日の津毛郷八幡宮具足箱銘(閥閲録)などにみえる津毛郷つもごう八幡宮にあたると考えられる。同宮の神官は「大夫」とよばれ(天文一八年七月二九日「小原兼永安堵状」原屋家文書など)、社領として田地八反二四〇歩と屋敷三ヵ所、および約一町五反の祭礼田を所有し、正月一日・同三日、三月三日、五月五日、九月九日の五節句祭を行うほか、八月祭や七社祭などを行っていた(弘治二年三月三日「津毛村八幡宮社領式注文」・年未詳一一月二九日「小原兼永・大夫某連署状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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