都茂村(読み)つもむら

日本歴史地名大系 「都茂村」の解説

都茂村
つもむら

[現在地名]美都町都茂・山本やまもと

益田川の支流都茂川に沿い、平坦地が同川に沿って東西に広がる。慶長七年(一六〇二)の検地後都茂郷(津毛郷)を分割して当村と津茂つも村が成立し、津茂村西端の大神楽おおかぐらは当村の飛地となったという(美都町史)。西の益田から東の道川みちかわ(現匹見町)を経て戸河内とごうち(現広島県戸河内町)へ至る石見安芸道と、南の波田はだ(現益田市)方面から北上し板井川いたいがわ村へ抜ける津和野奥筋往還が交差した。中世には一帯津毛つも別符・津毛郷が成立。近世初頭は幕府領(石見銀山領)であったが、元和五年(一六一九)浜田藩領、慶応二年(一八六六)長州藩民政方の管轄下となって幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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