島山村(読み)しまやまむら

日本歴史地名大系 「島山村」の解説

島山村
しまやまむら

[現在地名]美津島町島山

竹鋪たけしき村の北東にあり、浅海あそう(浅茅湾)のなかの最大の島を村域とする。外浅海そとあそうと内浅海を画する。縄文時代後期の遺跡のほか、弥生時代から古墳時代に及ぶ遺跡が多い。西手の無人の弘法こうぼう浦に石棺三基があり、昭和四三年(一九六八)の調査では半壊状態にあったが、土器片から弥生時代後期とされる。島山集落の東方の平野ひらの浦では石棺一基が発見され、数枚の板石で側壁を組合せ、蓋石も一枚残っていた。蓋の上にも石をのせ、ケルン状に構築した形跡がある。出土品は袋状口縁の細頸壺、甕、高坏などで、供献用に作ったとみられる粗い土器であるが、形式から弥生時代後期初頭とされる。


島山村
しまやまむら

[現在地名]玉之浦玉之浦郷たまのうらごう

玉之浦の西手にある南北に長い島山島を村域とする。北の黒瀬くろせ崎、南の荒汐あらしお崎の間に昼寝ひるねヶ浦・浅切あさぎり浦・黒小くろご浦・雁泊がんどまりなどの入江がみられる。福江藩領玉之浦掛に属する。寛文四年(一六六四)の福江領高辻帳に島山村とみえ塩竈二〇石となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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