島梟(読み)シマフクロウ

デジタル大辞泉 「島梟」の意味・読み・例文・類語

しま‐ふくろう〔‐ふくろふ〕【島×梟】

フクロウ科の鳥。全長70センチくらい。全身褐色で黒い縞がある。北海道森林にすむ。コタンクルカムイ。 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「島梟」の意味・読み・例文・類語

しま‐ふくろう‥ふくろふ【島梟】

  1. 〘 名詞 〙 フクロウ科の大形の鳥。日本にすむフクロウ類中で最大の種類。全長約七〇センチメートル、翼開張は二メートルを超える。体色は淡い灰褐色で、黒褐色の幅の狭い斑紋があり、足の先は裸出している。森林にすみ、ホーホーホーと鳴く。飛ぶ時に羽音をたてず、サケなどを捕食する。アイヌ語ではコタンクルカムイという。北海道、サハリン千島沿海州などに分布。天然記念物。《 季語・冬 》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「島梟」の解説

島梟 (シマフクロウ)

学名Ketupa blakistoni
動物。フクロウ科の鳥

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世界大百科事典(旧版)内の島梟の言及

【アイヌ】より

…iは〈それ=霊的存在=神〉の意,omanteが〈行かしめる〉の意で,端的にいえば,イオマンテは霊的存在である特定の種類の主要な動物の神を他界=神の世界へと送り届ける儀礼を意味した。しかし,飼熊(とくに子熊)の神を送る儀礼のことを〈イオマンテ〉,山で狩りした〈キムンカムイkim‐un‐kamuy=山にいる神〉すなわち熊神を送る儀礼を〈カムイホプニレkamuy‐hopunire〉と呼んで区別する地方もあり,〈モシリコルカムイmosir‐kor‐kamuy〉または〈コタンコルカムイkotan‐kor‐kamuy=コタン(里)を守る神〉と言われるシマフクロウの神を送る儀礼のことを通例〈モシリコルカムイ・ホプニレmosir‐kor‐kamuy‐hopunire〉と言う地方なども知られている。また,クジラ送りの儀礼も〈イオマンテ〉と言われているが,多くの地方では〈レプンカムイrep‐un‐kamuy=沖にいる神〉と呼ばれるシャチ神が海の神々のうちもっとも重視されている。…

※「島梟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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