島歌村(読み)しまうたむら

日本歴史地名大系 「島歌村」の解説

島歌村
しまうたむら

[現在地名]瀬棚郡瀬棚町字島歌・字北島歌きたしまうた

明治初年から明治三五年(一九〇二)まで存続した村。明治一六年後志国寿都すつつ原歌はらうた村のビヤ(美谷)・スツキ(須築)編入(状況報文)。東は瀬棚村、南は虻羅あぶら村、北は後志支庁原歌村(現島牧村)、西は日本海に面する。村域の大部分は狩場かりば山をはじめとする山地で、日本海に注ぐ須築すつき川・切梶きりかつ川・島歌川の河口付近にわずかに平地がある。モイワ岬・弁天べんてん岬・茂津多もつた岬がある。北部のスツキは近世スツキ場所の中心地。一八〇六年(文化三年)三月二九日、東は船で「シモウタ」を通り過ぎ、スツキノサキに上陸している(東海参譚)。「蝦夷日誌」(二編)に「下ヲタ」とみえ、「転太石浜二丁許也。左右ともに峨々たる岩壁なり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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