島田九万字(読み)シマダ クマンジ

20世紀日本人名事典 「島田九万字」の解説

島田 九万字
シマダ クマンジ

明治〜昭和期の俳人



生年
明治9年3月4日(1876年)

没年
昭和11(1936)年3月21日

出生地
長野県下高井郡日野村

本名
島田 熊治

旧姓(旧名)
中山

経歴
長野市の印刻店主人で旧派の千曲堂左淵に俳句を学び、一時上京後、千曲堂の「長野の花」編集を手伝い作句。長野新聞の挿絵調刻師を経て印刻店を開業。新聞社で秋声派系の松田竹嶼を知り、明治41年田中美穂らと「葉月」を創刊、42年新傾向派の「ウロコ」創刊。碧梧桐系の「蝸牛」にも拠ったが、大正4年臼田亜浪の「石楠」創刊に参加。一方同年秋「山」を創刊主宰した。選集「山霊」、句集「九万字句集」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「島田九万字」の解説

島田九万字 しまだ-くまんじ

1876-1936 明治-昭和時代前期の俳人。
明治9年3月3日生まれ。印刻店を経営。千曲堂左淵に俳句をまなぶ。大正4年臼田亜浪(うすだ-あろう)の俳誌「石楠(しゃくなげ)」同人となり,5年から13年まで俳誌「山」を主宰した。昭和11年3月21日死去。61歳。長野県出身。旧姓は中山。本名は熊治。別号に優逸,有一。句集に「九万字句集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android