崔承老(読み)さいしょうろう(その他表記)Ch`oe Sǔng-no

改訂新版 世界大百科事典 「崔承老」の意味・わかりやすい解説

崔承老 (さいしょうろう)
Ch`oe Sǔng-no
生没年:927-989

朝鮮高麗政治家。慶州出身で,新羅滅亡後の938年,高麗の太祖に謁見して元鳳省(後の芸文館)の学生となった。982年(成宗1),国王に上書したいわゆる〈時務28条〉は,太祖から景宗までの治績を論評しており,高麗初期の貴重な史料である。彼はその上書で,中央集権的統治体制の確立と儒教的政治理念の実現を主張しているが,これは,成宗代(982-997)にほぼ実行に移されたとみてよい。彼自身,成宗代の政治において主導的な役割を果たした政治家であった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 浜中

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む