嵐山城跡(読み)あらしやまじようあと

日本歴史地名大系 「嵐山城跡」の解説

嵐山城跡
あらしやまじようあと

[現在地名]西京区嵐山元録山町

嵐山(三八一・五メートル)山頂に位置。眼下に四条街道を望み、南は唐櫃越からとごえに通じ、北は嵯峨口・高尾口(現右京区)丹波方面の抑えの役割をもつ。「二水記」永正二年(一五〇五)九月一〇日条には、「其後右京太夫(細川政元)(中略)香西(元長)ヲ為追罰山科罷向間、香西嵯峨城ヘ引退」とあり、嵯峨城として初見。明応六年(一四九七)山城守護代となった政元の被官香西元長が築き、拠点にした城と考えられる。すなわち「宣胤卿記」には、永正四年四月に香西氏が丹波へ出兵した時は「自嵯峨下丹波」、同年六月に主君政元を弑殺した時も「自嵯峨率数千人押寄細川六郎澄元在所」と、いずれも「嵯峨より」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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