最新 地学事典 「嶺南地塊」の解説
リョンナムちかい
嶺南地塊
Ryeongnam(Yeongnam)massif
朝鮮半島南部の全羅道・慶尚道の境を北北東に走る小白山脈と丘陵地帯の地域。北西側の沃川帯の沃川変成帯とは断層で接し,太白山帯の古生界の一部に不整合で覆われる。南東側は巨大な慶尚盆地の白亜系に覆われる。主に古原生代の緑色片岩相~グラニュライト相の片麻岩・片岩,古原生代の変深成岩類と,中生代の花崗岩類からなる。新原生代火成岩類も点在。A.C.Cheong et al.(2020)は,嶺南地塊の内側(北西部)と外側(南東部)の中生代花崗岩が異なる全岩Sr-NdおよびジルコンHf-O同位体組成を有すると指摘。後者はより未成熟な島弧地殻を起源物質とし,飛騨帯の花崗岩類に類似。参考文献:A.C. Cheong et al.(2020) Gond. Res., Vol.88:21
執筆者:佐藤 信次・大藤 茂
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

