川室新田
かわむろしんでん
[現在地名]今市市川室
鬼怒川に板穴川と古大谷川が合流する広い扇状地の南部、北東へ流れる古大谷川の南岸にある。河内郡に属し、北・西は大桑村、南は轟村。日光領芹沼村から分村した。集落は西部の川室内郷と、東方鬼怒川に近い下川室に分れる。寛文六年(一六六六)の日光領検地後開発されたと考えられ、大桑村法蔵寺にある延宝四年(一六七六)の庚申塔に「川室新田」と彫られている。元禄一〇年(一六九七)の飢人帳および拝借帳(星芳夫文書)などが残る。天保郷帳に村名がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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