最新 地学事典 「川舟カルデラ」の解説
かわふねカルデラ
川舟カルデラ
Kawafune caldera
岩手県西部の奥羽山脈,和賀岳の南方に位置する中新世後期の陥没カルデラ。構造的なカルデラ壁は8.5km×6.5kmの大きさで,高角度で内傾。適度に開析されており,最下部には,内部が著しく破砕された数百m~2km大の巨大なブロックからなるカルデラ床が露出。流紋岩~デイサイトのカルデラ内火砕岩(赤沢凝灰岩)は厚さ30~200m以上で,ブラストサージ堆積物・火砕流堆積物・アッシュクラウド堆積物からなる一連の層序がみられる。カルデラ崩壊角礫岩は火砕岩の下部とその直上との2層準に発達。後カルデラ火山活動として,カルデラ中央部に流紋岩溶岩流と安山岩溶岩(潜在)円頂丘がある。参考文献:粟田泰夫(1992) 月刊地球,Vol.15
執筆者:粟田 泰夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

