日本大百科全書(ニッポニカ) 「川辺(町)」の意味・わかりやすい解説
川辺(町)
かわべ
岐阜県中南部、加茂郡(かもぐん)にある町。1897年(明治30)町制施行。1955年(昭和30)上米田(かみよねだ)村と合併、1956年下麻生(しもあそう)町の大部を編入。集落や耕地は飛騨川(ひだがわ)の東西両岸の段丘上にあって、JR高山本線、国道41号、418号などの便がある。中心地区の中川辺は、江戸時代には旗本大島氏の陣屋町。誘致された繊維、金属などの製造工場がある。下麻生はかつて流送される木材をせき止めた綱場で、飛騨木材はここで筏(いかだ)に組まれ、下流へ運ばれた。米作や施設園芸が盛ん。面積41.16平方キロメートル、人口9860(2020)。
[上島正徳]
『『川辺町史』全3巻(1984~1996・川辺町)』
[補完資料] |