工業統計調査(読み)コウギョウトウケイチョウサ

デジタル大辞泉 「工業統計調査」の意味・読み・例文・類語

こうぎょうとうけい‐ちょうさ〔コウゲフトウケイテウサ〕【工業統計調査】

かつて行われていた基幹統計調査の一つ。工業統計を作成するために、経済産業省経済センサス-活動調査の中間年実施。令和4年(2022)、経済構造実態調査に統合された。工業センサス
[補説]従業者4人以上の製造業事業所対象に、従業者数・原材料使用額・製品出荷額等を調査した。明治24年(1909)に工場統計調査として始まり、昭和26年(1951)から工業統計調査となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「工業統計調査」の意味・わかりやすい解説

工業統計調査
こうぎょうとうけいちょうさ

工業センサスともいう。統計法 (昭和 22年法律 18号) に基づく指定統計の一つで,通産省所管。毎年 12月 31日現在で製造業に属する民間事業所について事業所名,所在地,本・支店名とその所在地,資本金,経営組織,従業者数 (性別,地位別,労職別) ,月別常用雇用労働者,賃金給与総額,原材料,燃料電力の使用額,製造品,原材料の在庫額,有形固定資産,製造品の品目別出荷額,主要原材料名などを調べる。本調査に先立って調査対象を確定するための準備調査を行い,自己申告方式で調査員が配布集計にあたる。調査の結果は工業統計表産業編,品目編,企業編,原材料・燃料編など分冊で毎年公表される。この調査は,明治末期の「農商務統計報告規定」 (1910) に基づいて始められ,昭和に入り「資源調査法」 (29) から引継がれたもの。

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