有形固定資産(読み)ゆうけいこていしさん(その他表記)tangible fixed assets

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有形固定資産」の意味・わかりやすい解説

有形固定資産
ゆうけいこていしさん
tangible fixed assets

企業が営業活動に際して,長期にわたって使用するために所有している有形資産。土地,建物,機械設備船舶,車両,工具備品,建設仮勘定などから成る。有形資産でも通常は1年以内に消耗するような資産は含められない。また企業によっては実際の貸借対照表では,土地や建設仮勘定を有形固定資産から分離別掲して表示している場合もある。有形固定資産のうち土地と建設仮勘定を除いた資産は毎年減価償却によって価額が減額されるので,これらを償却資産ともいう。償却資産は減価償却引当金を控除した残額が帳簿上の価額である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の有形固定資産の言及

【固定資産】より

…前者の例として,土地,建物,備品,特許権,鉱業権等があり,後者の例として,定期預金,長期貸付金,関係会社有価証券等がある。固定資産は,さらに形態や性質等から,(1)有形固定資産,(2)無形固定資産,(3)長期投資資産に分けられる。(1)は具体的形状を有する固定資産であり,この中には土地,および建物,構築物,機械装置,車両,備品等の設備資産,さらに森林,鉱山,油田等の減耗性資産が含まれる。…

※「有形固定資産」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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