工藤沢村(読み)くどうざわむら

日本歴史地名大系 「工藤沢村」の解説

工藤沢村
くどうざわむら

[現在地名]立川町科沢しなざわ

立谷沢たちやざわ川上流左岸に位置し、北対岸は科沢村、南は大中島おおなかじま村、西は羽黒台地。寛文四年(一六六四)添川そえがわ(現藤島町)の小名となる。弍郡詳記には添川村の枝郷科沢村の小名扱いで村名がみえる。宝永二年(一七〇五)口上覚(斎藤文書)によれば、農業および木流し稼業をしていた。江戸後期の出羽荘内二郡絵図(鶴岡市郷土資料館蔵)には、立谷沢川上流左岸に工藤沢、その対岸に下戸平しもとびらがある。下戸平には幕末頃は十数戸あり、洪水のため縁故をたどって当村などへ移住したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android