縁故(読み)エンコ

デジタル大辞泉 「縁故」の意味・読み・例文・類語

えん‐こ【縁故】

血縁姻戚いんせきなどによるつながり。また、その人。「犠牲者縁故を探す」
人と人との特別なかかわりあい。よしみ。つて。「縁故採用」
[類語](1縁者縁続き身寄り遠縁/(2つて手蔓コネクション人脈関係えにしゆかりつながりかかりあいかかわりよし縁由

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精選版 日本国語大辞典 「縁故」の意味・読み・例文・類語

えん‐こ【縁故】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血縁や姻戚などの関係によるつながり。また、その人。縁。
    1. [初出の実例]「旅人は其人の本在所より縁故を以て添状を持来らば、名主へ断り置べし」(出典:政談(1727頃)一)
  3. 広く事柄や人などの相互の間のつながり。また、そのもの。ちなみ。よしみ。縁。
    1. [初出の実例]「昔の縁拠(エンコ)と云ふ事もあらうぢゃないか」(出典:夢の女(1903)〈永井荷風〉二〇)
  4. ある事柄のよりどころや原因。
    1. [初出の実例]「人有、傍に在て其縁故を説く」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)

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普及版 字通 「縁故」の読み・字形・画数・意味

【縁故】えんこ

理由、わけ。宋・軾〔安転官を辞免するを允(ゆる)されんことを乞ふ子〕伏してむらくは、、其のに從はんことを。(も)し除受別にらば、ち乞ふ、らかに指揮さんことを。

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