工面十面(読み)くめんじゅうめん

精選版 日本国語大辞典 「工面十面」の意味・読み・例文・類語

くめん‐じゅうめん‥ジフメン【工面十面】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「く(九)」の縁で「十」と言い続けた語 )
  2. なんとか工面すること。
    1. [初出の実例]「質屋を拝む様に言て、工面(クメン)十面で身貌(みなり)を拵(こしら)へ」(出典洒落本・一騎夜行(1780))
  3. ( 「じゅうめん」を「渋面(じゅうめん)」と解して ) 渋い不機嫌(ふきげん)な顔。
    1. [初出の実例]「目先に瀬尾、油断せぬ顔、工面皺(ジフ)面ここぞ絶躰絶命」(出典:浄瑠璃源平布引滝(1749)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android