左大文字山(読み)ひだりだいもんじやま

日本歴史地名大系 「左大文字山」の解説

左大文字山
ひだりだいもんじやま

衣笠山の北東わしみね東南に位置し、二三四メートル。単に大文字山ともいう。盆の七月一五日(旧暦)西方の峰で「大」字の送り火をともし、東の大文字山(現左京区)が京都市中から右にあるのに対して、左大文字と称した。

山麓には葬送地として知られる蓮台野れんだいのが広がり、死者の霊を送るにふさわしい山である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の左大文字山の言及

【大文字山】より

…大文字送り火は,この山の大文字のほか,妙法,船形,左大文字,鳥居形が,京都の北半をとり囲む五山の送り火として点じられる。左大文字を点じる京都市北区大北山の左大文字山(231m)も,単に大文字山と呼ばれることがある。この東山の大文字は,近世以来ふもとの浄土寺村の人々によって維持されてきた。…

※「左大文字山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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